●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

●代償の法則。

世の中というものは『うまくバランスがとれているなぁ』と感じます。駆け引き、交渉ごと、取引などの基本は『何かを得たら、何かを失う』です。多くは『金銭的な増減』をイメージしますが、どうやら『そればかりではない』といえそうです。

【写真:アマチュア無線家なら『誰もが知っている「オームの法則」』】
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◆何かを得たら、何かを失い、何かを譲れば、何かを得ている。
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知人に『ある販売系の店長さん』をやっている人がいます。

 

ものすごく腰が低く、

いろんな指摘を受けたら『とりあえず謝る』人。

一見、腰が低いというより『腰抜け』な印象もあるかも知れません。

 

すごいなーと思うのは『この人の敵っているのかな』です。

 

たまーに、会社や社長への不満を口にすることはありますが、

まぁ『人間だもの』で『至って、普通のことやな』と感じます。

黙って観察させてもらったら『ちょっと頼りないのに頼られている』。

 

要は『自分にとって「どうでもいいこと」に悩まない』といいます。

 

・どうでもいいことやし、謝っといたらええねん

・困ってはるんやったら、助けてあげたらええねん

・どうでもええことやったら、譲ってあげたらええねん

 

めったに『自分の主張を通す』のを見かけません、この店長は。

 

もちろん、お客さんの認識が間違っていたら、

やんわり説明して差し上げる。

それでも、お客さんが『こうしてほしい』と譲らなかったら、

お客さんが言うとおりに仕上げます。

 

あたりまえですが、後日『不具合』が出てきます。

 

この店長さんは『ほらね、言うたでしょ』と冷静に対応されます。

強引さがまったくなく、一旦は譲っておく。

不具合が出たら、店舗にクレームを付けてくる。

 

『ホンマの正解はこうやけど、商売である以上、お客さんの要求が正解やねん』。

 

こちらの主張を通しておくのも大事ですが、

一定の基準を持ったお客さんが要求するものを受け入れ、

オーダー通りに仕上げるのも、仕事なんですね。

それで『不具合が出た』といっても、オーダー通りですから、

お客さんは、渋々でもおカネを払って修正してもらう。

 

私は、これでいいと思っています。

 

この店長さんの振る舞いを見て学んだことは、

 

・あちこちで譲り

・しょーもないことでも謝り

・困っているなら助けてあげる

・多少コケにされても聞こえないふりをして許しておく

 

敵がいないのですから、普段から世の中に見えない資産を形成しています。

 

あちこちで自分の主張を通すのは、世の中に『借り』を作るようなもの。

ある意味で『資産を削っている』『見えない負債を作っている』のです。

いわば『世の中に借金を作って歩くような生き方』。

 

おカネの借金は、おカネさえ用意できれば返せます。

 

また『おカネ』のコトは『すぐに忘れるもの』ですが、

それ以外のコトは無形資産であれ、無形の借りであれ、

案外と忘れないもので、ひょんなことから『蒸し返される』のも多々ですね。

 

世の中への『借り』は、なかなか返せないばかりか、なかなか減らない。

主張なんて『おおかたが、ささいでくだらなく、つまらないもの』です。

くだらなく、つまらないものを手に入れるために、

 

大事なものを失うのは、馬鹿馬鹿しいものです。

 

あちこちで主張を通すのは、

世の中に借りを作っているコトに気づいていないことが多々。

おカネなら『自覚』できますが、

見えない借りは『無自覚』になってしまいます。

 

自覚のない借りほど、やっかいなのです。

 

私は、さすがに前述の店長さんほど『人間ができていない』ので、

まだ、あちこちに『借り』を作って歩いていると思います。

とはいえ、仕事を含め日常生活では『主張を通す』必要も少なくなり、

せいぜい、趣味の分野のグチをブログで書く程度です。

 

・むやみに、人に勝とうと思わない

・やみくもに、自分の意見を通そうと思わない

 

その方が、長い目で見れば『断然、お得』です。

 

・自分が優秀ではなく

・相手が譲った

 

私は『職業』で『旅客輸送』をやっています。

 

実車中に、後方から迫ってきたハイエースに煽られるとします。

乗客に『断り』を入れて『ハザード』を点灯させ、

迫ってきたハイエースを追い越させます。

仮に、その行為で料金メーターが80円上がったとしたら、

私がその分を負担します。

 

たった80円で、乗客の安全確保ができるなら安いものです。

 

実際に、追い越させたハイエースが、

500m先で『自損横転事故』を起こしているのを見たこともあります。

他にも通行車両がいましたので、実車中ということもあり、

救護措置は『他の車両』に任せて、私は仕事を続行しました。

 

追い越したハイエースは『譲らせた分、勢いづいて、挙句は横転』。

 

これは極端な事例ですが、

主張を通す=代償を払うという好事例だと思っています。

 

アマチュア無線という趣味は、

自分の主張、意見を通す・・・が、はびこっています。

正しいと思って『ダンプ屋無線の摘発ごっこ』をやっている人もいます。

確かに、不法局を見つけたら80条の2項に従って『報告義務』があります。

かといって『わざわざ、火中の栗を拾うのがいいのか』。

 

相手の母体は『正業に就いている反社系の企業舎弟』もたくさんいます。

 

・楽しいことは、正しいこと?

・正しいことは、楽しいこと?

 

私は『みんなの役に立つかどうかが判断基準』です。

 

ブログでは『あーだ、こーだ』言っていますが、

アマチュア無線に役立つノーハウは一切書きません。

私の中途半端なノーハウより、

世の中には、何人もの目を通り、何人ものハンコをついたノーハウ本や、

少々お節介なOMさんが、ブログやホームページでノーハウを書いています。

 

何かを考えるヒントやきっかけの提供にとどめておく、

これが私のスタンスです。

 

・主張を通せば、借りができる

・譲っておけば、貸しができる

 

世の中の仕組み、そのものですね。

 

毎度おおきに。ほんじゃーね!


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