7MHzに出る=HFに出るコトと言っても『過言ではない』でしょう。14・10MHzに引けを取らない『昼夜問わず楽しめるHFの中心周波数』ともいえる7MHz帯。J-クラスタを見ていると『テキトーに周波数を決めてやってんのかな』と思うコトもあります。SSBの占有周波数帯域幅の許容値を忘れていませんか。あるいは、混信があって『わざとズラしている』のであれば『わかる』のですが。SSBの占有周波数帯域幅の許容値は『3kHz』ですね。年末年始、楽しい交信をするために、ちょっと提起しておきたいと思いました。
【写真:使用区分は運用規則258条の2に沿います】
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◆運用規則257条、258条の2が基準です。
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運用規則257条には、
『オフバンドしてはならない』という『意味合い』のことが、
きちんと明記されています。(ご自身で法令集を参照してください)
<略>その局が動作することを許された周波数帯から逸脱してはならない。
7MHzのPhoneでのSSBの場合『LSB(下の側波帯)』を使用します。
バンドプラン(使用区分)では『7,045kHzから上』ですね。
この場合、RIGの周波数表示『7,045kHz』でLSBを発射すると、
-3kHz分『オフバンド(周波数帯の逸脱)』になります。
かつてはJARL制定の紳士協定でしたが『現在は法制化』されており、
オフバンドは違法運用になるので厳重に気を配る必要があります。
伝わっていますよね・・・?。
7,045kHzでLSBを出すと『違法行為(オフバンド)』なのです。
すると、下限は『7,048kHz』ということです。
7,045kHz+3kHz=7,048kHzがLSB運用の下限周波数です。
伝わっていますか・・・?
V・UHF帯のFMみたく『20kHzステップで運用』ではありません。
しかし、1kHzでもズレてくると『モガモガ』『キンキン』と、
上下の周波数で運用している局に混信を与えます。
私は『3kHzずつ』の運用を守った方が、
余計なトラブルは避けられる、と考えています。
混信がある場合、ノッチ調整等で十分避けられます。
RITなどは使わず、フィルター等を上手く使って混信を避けましょう。
混信対策の調整すら、できないうちは『ビギナー』です。
使用区分の範囲内でバンドが空いていて、
近接周波数の混信があるなら、
適宜周波数をズラしても『文句を言われる筋合いはない』です。
細かいことを言えば『混信や妨害を与えたら違法行為』にもなるのです。
コンテスト等『出るところがない!』ときは、
バンド内、ぐちゃぐちゃに映りますが、
意外と『整然と3kHzごと』に並んでいるように感じます。
まぁ、そうとも言えないときも多々ありますが、
そこは『臨機応変で状況判断』をしてください。
いい歳こいだ「大人の趣味」ですからね。
さて、3kHzステップでは、いくつの周波数が確保できるか、
みていきましょう。
7,045kHz ←ここで出すと下限が『7,042kHz』になり『逸脱』で違法運用。
※7.047は海外とのFT4交信が許可されますので、頭に入れておきましょう。
7,048kHz ←ここが『下限』です。 3kHzずつ足していきましょう。
7,051kHz
7,054kHz
7,057kHz
7,060kHz
7,063kHz
7,066kHz
7,069kHz
7,072kHz
7,075kHz ←※海外交信に許可されたFT8(USB-d)7.074に近接。
7,078kHz ←※海外交信に許可されたFT8(USB-d)7.074に近接。
7,081kHz
7,084kHz
7,087kHz
7,090kHz
7,093kHz
7,096kHz
7,099kHz ←移動局が多く集まった7099。旧区分の上限。
7,102kHz
7,105kHz
7,108kHz
7,111kHz
7,114kHz
7,117kHz
7,120kHz
7,123kHz
7,126kHz
7,129kHz
7,132kHz
7,135kHz
7,138kHz
7,141kHz
7,144kHz ←フリラ系の人達が集まる。27.144をもじったのは、偶然の産物。
7,147kHz
7,150kHz
7,153kHz
7,156kHz
7,159kHz
7,162kHz
7,165kHz
7,168kHz
7,171kHz
7,174kHz
7,177kHz
7,180kHz
7,183kHz
7,186kHz
7,189kHz
7,192kHz
7,195kHz ←AM通信が盛ん。バンド拡張の2009年以後、AM運用が始まる。
7,198kHz ←ここが実際の上限(別に、7,199kHzでもLSBならOKですが)
7,048~7,198kHzを3kHzステップで運用したとして、
51の周波数が確保できる、という勘定です。
言い換えれば『51周波数』で『2局』が交互に交信するならば、
102局が交互運用可能という計算ですが、
AM運用やら、DXがスプリットで指定してくる周波数もあります。
さらに、ノーカード交信でラグチューを楽しまれる7,144kHz等、
いろんな使われ方がありますから、
実際には『7,099kHzから下』が従来どおりの交信が盛んといえます。
ざっくりいえば『20~30チャネル的?』くらいと解釈しています。
必ずしも『3kHzステップ運用』とは限りません。
中には『自分の「ラッキーナンバー」』とかで運用する局もいるでしょう。
ある程度の『方向性としては、7,048から3kHzずつの運用』が、
無用なトラブルを避ける『コツ』と考えています。
また、周波数チェックなどは『本来、不要』です。
周波数チェックの代わりに『数分、よくワッチして短くCQを出す』のが、
私は『スマートな運用だ』と考え、そういった運用に気を配っています。
このやり方で、トラブルになったことは『一度もありません』。
最後に、身につけて頂きたいことがあります。
周波数カウンターを見ずに、
耳で聴き、手でダイヤルを動かし、
微調整(ファイン・チューニング)をして、
数秒で周波数を合わせる『ゼロイン』を、
ぜひ身につけてください。
先に運用している局の周波数の根拠(3kHzずつ)がわかれば、
そんなに難しい技術ではありません。
慣れれば『1~2秒』で『ドンピシャ』に合わせられます。
言い換えれば、耳と手でゼロインができないうちは『ビギナー』です。
毎度おおきに。ほんじゃーね!
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