第一電波工業製『HF10FX』という『ベースローディング』のモービルホイップアンテナを使って『28MHz帯のFT8』を運用してみました。全長1.1mの56%も短縮したアンテナですが、思ったより『飛ぶなぁ』と感じました。市民無線の受信や違法CBの受信用だけでは、もったいないですよ。
【写真:南米・コロンビアでも受信レポートが上がっていました】
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◆お手軽運用のキモは『GND』に尽きます。
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初学者(ニューカマー局)は、
モビホ+カウンターポイズが定番のようです。
確かに、きちんとカウンターポイズが機能すれば、
一定のエネルギーが放出されるのですが、
TwitterやYoutubeを見て『こんな感じかな』とテキトーにやるものだから、
思ったほど『飛ばない』という嘆きを見聞きします。
7MHz帯に出たい気持ちは、よくわかりますが。
今の季節ならば『波長の短いハイバンド』で、
まずはHFを堪能してみてはいかがでしょうか。
一昨日も書きましたが『波長が短い』ので、
安易にカウンターポイズに頼るのではなく、
きちんと『等価回路』を構成できたアンテナシステムを試すべきでしょう。
これが理解できないと、カウンターポイズの意味がわからないと思います。
写真は、50MHzでも運用できる『DP-TRY2E』という、
第一電波の144MHz帯用5/8λのモービルホイップです。
アンテナの型番を書いても『あんまり意味がない』のですが、
このアンテナでも、50MHzでベトナムやオーストラリア辺りとは、
安定的に交信ができています。
大事なのは、やはりGNDの構築です。
私は、庭に置いた『ヨドコウの鋼鈑製物置小屋』をGNDに見立てて、
いろんなモービルホイップを試していますが、
1.9~430MHz帯まで『すべての接地型ホイップ』で、
VSWRが1:1.5以下に落とせています。
・GNDが効いていて
・周辺5波長ほどの大地との環境がよければ
・小さなアンテナ設備でも『小さいなりに飛ぶ』のです
カウンターポイズを買う前に、キッチン用のアルミホイルを試すのもおススメ。
HFJ-350M+1.9MHzオプションコイル装着でも、
中波放送同様のE層反射で国内DXまでは楽しめます。
アマチュア無線は『趣味』ですが、
私は『生涯学習の場』だと思っています。
だからこそ、ニューカマー局を『初心者』とは呼ばず、
あえて『初学者』と位置付けています。
初学者だからこそ、わからないことが多くて当たり前です。
e-ラーニング・A級2アマだろうが、
初学者なら初学者らしく『わからないことは、わからない』と言えば、
みんなアマチュア無線が大好きで、発展を願っているのですから、
筋道が通った状態であれば『みんな親切に教えてくれる』ものです。
見栄や背伸びしてはいけません。
アマチュア無線の醍醐味は『やはり電波伝搬の不思議』の探求です。
近隣のラグチューやロールコールも『息抜き』にはいいと思いますが、
それがアマチュア無線だ、と決めつけてしまうと、
結果的に『世間を狭くしてしまう』ものです。
HFを孤高に楽しみ、その情報を伝え合うことこそ、ラグチューの楽しみです。
とかく、アンテナのHOT側に目が行きがちですが、
HFを堪能するならば『ご自身のGNDの構築』に、
まずは『全力を注ぐこと』を、
ぜひ、オススメしたいと感じます。
▲ブロック1枚分、物置小屋を浮かせています(効果のほどは、知りません)
毎度おおきに。ほんじゃーね!!
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