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●アマチュア無線の運用で『FT8』はカンタンか・・・?

JT65という通信方法(デジタルモード)がHF帯で流行りかけたころからデジタルモードに接したが、JT65は1交信あたり4~5分かかり『あー辛気臭い!』とイライラしながらの交信で、すぐにやめてしまった。とはいえ『CWでも聞こえない信号が目で見えて交信できるすごいモード』だということは認識していた。JT65が苦手としていた『スピード感』のあるFT8モードが認可されてからは世界的に運用者数が急増し大流行となっている。CQ誌などの専門誌でも幾度となく特集され『簡単』に始められると多くの人が始めただろう。しかし『FT8はカンタン』というイメージが先行したものの『遊び方がわからず投げ出してしまう局が多い』のは残念である。


【写真:わかってしまえば、なんてことないFT8なのだが・・・】
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◆カンタン・・・いやいや『交信がシンプル』というだけです。
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本当に『簡単』ならきっと飽きるのも早い。
この『飽き性』である私が『これは、かなり奥が深いぞ』と感じ、
何十年ぶりか『寝食を忘れて没頭してしまうくらい面白い』。

とりわけHF帯のFT8運用は決して『簡単』ではないと感じる。

単純に交信するだけなら『簡単』なのかもしれないが、
受信音をモニターしていると、
Windowsの動作音らしきポロンという音が、
FT8送信音に乗っている局もいるし、
送受信切り替わり時にゴーだとがガサガサだとか、
ブーンだとかのひどい音をを送信している局もけっこう見かける
そんな局はたいていその音(ノイズ)が出る時に・・・、
 
帯域がドカンと広がる傾向にあるようだ。
 
かくいう私も『昨日(19日)に、ちょっとした失敗』をやらかした。
少し早めに起きて、世間のお昼休みの時間帯に合わせてCQを出していた。
普段なら、けっこう呼ばれるのに『何回、CQを出しても応答局なし』。
挙句は『ウォーターフォール』をモニターしていると、
どうやら、私のCQに被せて『チューニング』で『妨害』までされた。
 
毎日、毎日、CQを出すからDCRみたいに『鬱陶しい』と思われたのか?。
 
原因は単純だった。
 
要は『時間(DT)が大きくずれたまま、
延々とCQを出して呼び続けている状態だった』のだ!。
 
運が良ければリターンあるかも知れないが、
 
ほとんど相手にデコードされていない可能性もあるわけで・・・。
CQを出して送信が止まると、どうもいつもとは様子が違う。
どうも、他局と送受信の時間が微妙にズレているような受信音。
 
慌てて、PCの内蔵時計の時刻正誤調整を行ったら『2.4秒』もズレていた。
 
一般にはPCの内蔵時計はズレないと思いがちだが、
意外と小数点以下レベルでは遅れたり進んだりするもので、
特にFT8の運用時は『神経質なくらい時刻正誤に気を配らないといけない』。
 
とにかく、2秒も時刻がズレを起こしたら相手局も呼んでくれない。
 
・時間(DT)が大きくずれたまま延々と呼び続け
・逆走(逆シーケンスで相手を呼ぶ。相手局と同発なので延々交信不可)
Windowsの動作音らしきポロンという音がFT8送信音に乗っている
・送受信切り替わり時に、ゴー、ガサガサ、ブーンのひどい音を送信
・音(ノイズ)が出る時に帯域がドカンと広がる
 
こんなことすべてを解決しうまく操作してQSOするわけだ。
 
これを『簡単』と言っていいのだろうか?。
専門誌の特集記事やWeb上で書かれているいろんな記事を見て、
FT8にされる方は大変多くいらっしゃるでしょうし良いことだと思う。
 
・交信はシンプル
・CWでも聞こえない微弱な信号でも交信が可能
・今までの常識を覆す電波伝搬ルートの発見
 
FT8に誘致する記事は『いいこと』ばかり書いている。

だが、自分ではきちんと出来たと思っていても、
前述のように『とんでもない電波を出している』こともある。
心安い仲間が居ると『おい、あんたおかしな電波出てるで!
ちょっと送信止めて設定見た方がええよ!』とでも言ってくれる。
だが『ただのローカル局』ってだけではそこまで言ってくれることはない。
 
同じ周波数でチューニング波の妨害をかけられてしまうのがオチだ。

それよりローカルにそんな汚い電波の局がいたら、
アドバイスどころではなく『自分の運用の邪魔になる』のだから、
妨害波を出してでも『もう止めてくれよ!』と思うだろう。
 
昨日、DTズレで『FT8はカンタン』ではなく『落とし穴もある』のを痛感。

 
正常なら、小さな設備でも楽しめる素晴らしいFT8モード。
 
本当に『正常運転』なら『高速自動運転』のようで、
忙しい日々であるものの『~ながら運用』も可能だ。
しかし、PCと無線機は、PCとモデムのような単純な組み合わせではない。
 
やはり『できるだけ多くの局と交信する分母を増やす』のが大事。
 
数多くやっていると『必ず、トラブルが起きる』のだ。
私の場合は、サポーターが多く『みんな親切』だが、
かといって『いつでも助けて!』とヘルプはできない。
私が運用する時間帯は『みんな仕事中』である。
 
やはり、トラブルの解決は経験値で『引き出しが増える』。
 
周囲にいたフリラ上がりのアマチュア無線家の中には、
私が、発作を起こしたように『FT8、FT8!』といい、
きっと触発されてPCと無線機の『設定』まではこぎつけたものの、
一向にFT8で交信を楽しんでいる様子も見られず、
最近は『VoIP通信にハマっている』という風のうわさを耳にした。
 
きっと『FT8の現実の壁』にぶち当たって『やーめた』のだ。
 
あれこれ手を出すのは『個人の勝手』だが、
手あたり次第に『かじっては捨て、ちぎっては捨て』では、
成長も進歩も発展もない。

やはり、何かに絞り込んで『究めてみる』のは大事だと、私は考える。

今日も読んでもらって、毎度おおきに!!
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#消費税ゼロ #アマチュア無線 #FT8










































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