ときどき『一般の人』から『アマチュア無線ってすごいなぁ』と言われることが多々あります。私は『やり方次第で、特に上級資格を取得しなくても十分に長く楽しめる趣味だ』と思って、日々の運用に取り組んでいます。
【写真:eQSLでGETできるグリッドロケーターのアワード認定】
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◆どんなDXerをやってみましょうか・・・。
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私はFT8の運用を始めたとき『グリッドロケーター』を視野に入れました。
もちろん将来的には100エンティティQSO(Wkd&Cfm)をこなし、
DXCCの仲間入りを目指してはいるのですが、
このアワード認定は厳格で、4級・3級資格だと、
さらに道のりは長いです。(まぁ、人によります)
かといって2級・1級の上級資格を取ってもハードルは高いもの。
ハムショップでいろんなアドバイスを受けても、
多くの販売店オーナーさんは上級資格取得を勧めてきますね。
かといって『はい、わかりました』とはいかないのも現実。
かくいう私も、実家の介護という長期の課題を抱えています。
いつなんどき、何がどうなるやらわからないものですし、
しょっちゅう、警察から『お母さんを保護しています』という電話もかかり、
加えて『1年以上続く新コロ騒動下』で、趣味にばかりうつつを抜かすと、
妻からも、何を言われるや、わかりません。
種々の条件が揃わないと『上級受験』というのは意外と難しいですね。
そこでオススメなのは『グリッドロケーターを埋めていく』という遊びです。
この遊びも『非常に地味な作業の連続』ではありますが、
続けていくと、なかなか面白いことに気づきます。
・世界は広いなぁ・・・
・へぇ~、中国やインドネシアあたりのグリッドロケーターは多いなぁ
・アメリカ西海岸との交信でも結構な数のグリッドロケーターが稼げるなぁ
JAだけを相手にしていても『やはり日本は小さな島国』に気づきます。
グリッドロケーターを塗りつぶしていくうちに、
まずは、AJDやJCC、WAJAなどの国内アワード認定が得られます。
かといってJCCばかりを追いかけても『300過ぎ』から『頭打ち』が来ます。
しかし、グリッドロケーター塗りつぶしを『遊び』として取り入れると、
気が付けば、DX系のアワードが完成していることもあります。
PM74とか表示する4桁のグリッドロケーターは世界中で32,400もあります。
▲世界を18×18=324に分割
▲さらに10×10=100に分割(日本はPN、PM、QN、QMの4つしかない)
324×100=32,400に分割。見ての通り『海上』も含まれていますから、
全部のグリッドロケーターを制覇するのは現実的ではありません。
▲さらに細分化している・・・。
ルールは、こんな内容です。
28MHz以下のアマチュアバンド(3.8MHz帯は3.5MHz帯に含まれるものとする) のすべて若しくはいずれかを使用して、 異なるスクエア(グリッド・スクエア・ロケーターの最初の4桁で表示したものをいう。以下同じ)のアマチュア局と交信(SWLは受信)し、異なる100局以上のアマチュア局から QSLカードを各1枚得る。 100局を超える場合は、その局数に応じてステッカーが発行される。 (100局単位) ■同じスクエアであってもバンドが異なればそれぞれカウントできます。 ■WASA-HF賞状の下側部分に追加申請で得たステッカーをすべて貼り終えた場合(4,000ポイント以上)は、希望により新たに賞状(用紙)を送るほか、有償で楯を贈ります。 |
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私がグリッドロケーターのアワードを推奨するのは、
DXCCのようにエンティティ(旧カントリー)を追うより、
NEWをGETしやすいことと、雑魚と思うようなエンティティであっても、
グリッドロケーターのスクエアが『BAND-NEW』なら、
決して雑魚ではなく、アワード認定にカウントできるのですね。
エンティティ(カントリー)を追いかけると・・・。
もちろん、それもいいのですが『すでに交信済みのエンティティ』は、
呼ぶ気にならないということも起こります。
これからの季節はHFのハイバンドが活況を見せてくれるので、
いろんな国との交信のチャンスがあります。
グリッドロケーターのスクエアを塗りつぶしつつ、
ニューエンティティがGETできたりすると嬉しいものです。
しかし、近隣諸国しか入ってこないこともあります。
ここで『がっかりする』のは非常にもったいないじゃないですか。
人口が多くて、国土が広い国だとグリッドロケーターのスクエアも、
日本の『モノサシ』では想像できないくらい『たくさんある』のです。
この手法はDXCCと同じなんですね。
・主として海外対象の交信:WASA-HF
・主として国内対象の交信:AJA
どちらも、DXCC同様に『ステッカー』を追加していきます。
私は、WASA-HFとAJAを視野に入れています。
DXCCへの仲間入りは憧れのステイタスでもありますが、
上手く進めていかないと4級・3級資格だと、
かなりハードルが高いと感じます。
グリッドロケーターのスクエアだと、思ったよりハードルは下がります。
私が、WASA-HFやAJAを推奨するのは、
資格や操作範囲に応じたバランスの取れた運用が可能な点です。
もちろん、上級資格を否定なんてしませんし、
チャンスがあれば取りたいとも思いますが、
上級資格がなくったって『どうすれば長く楽しめるか』の方が大事です。。
あまりおカネをかけずに長期に有意義な時間を過ごすこと、これがミソ。
ハムショップのオーナーさんの多くは『上級資格』です。
だから『自分の運用スタイルを推奨してくる』のですね。
言い換えれば『4級・3級資格での楽しみ方を「知らない」(卒業?)』かな。
知っていても『どうせ・・・だから』と、
これって、私は『あまり健全ではないんじゃないか?』と感じています。
AJAを視野に入れていると『出張時、ホテルから運用するか』ってのも、
そのときに交信した相手のQSLカードが『活きてきます』。
10・14MHz帯を除いた運用でもWASA-HFで、
新たなスクエアがGETできればモチベーションアップにもつながるでしょう。
・できれば3級資格までは取って、50W免許を持つ
・できればCWで運用できるように、がんばる
・できればFT8で運用できるように・・・
要は、楽しみ方の『切れるパイを増やすこと』です。
FT8は想像以上にDX交信が可能です。
4級資格の10Wでも、意外にDX交信ができてしまいます。
もう『大陸間弾道ミサイル』を手にしたも同然です。
本当に、たったの10Wでアメリカ西海岸との交信も可能なんです。
お隣の中国、韓国、ロシア・・・なんて楽勝です。
8,000km超えのオセアニアとの交信も可能ですから、
エンティティを追いかけるより『スクエア』を追う方がラクですね。
私は10W機&モービルホイップでアメリカ西海岸との交信もできています。
エンティティを追うのも楽しいですが、
1エンティティをGETしたら、もう不要な雑魚になってしまいます。
しかし、32,400スクエアを埋めていくのは一生かかっても無理でしょう。
1エンティティの中にも『多くのスクエア』があります。
そこを、ひとつひとつ埋めて塗りつぶしていくと、
やはり国土の広い国は『魅力的』に見えてくるから不思議です。
グリッドロケーターのスクエアにも目を向けていただき、
上級資格を取る気がないアマチュア無線家には、
DXCCとは違った楽しみの『スクエア埋め』も推奨してほしいなと思います。
私は『いかにカネをかけずに有意義な時間を過ごせるか』が・・・
ここに『趣味の価値』を感じています。
まぁ、負け惜しみかも知れませんが、
どうあれ『長く続けて、楽しめれば勝ち』なんですね。
・コスパよく
・自宅でも楽しめて
・移動でも楽しめて
気が付けば、いろんなアワードが完成していた・・・
これって、理想的な楽しみ方ではないでしょうか。
道路を使って移動自体を楽しむ趣味も多くあります。
例えば『琵琶湖一周』、いわゆる『ビワイチ』。
琵琶湖をどんな手段で一周するか・・・。
・徒歩なのか
・自転車なのか
・原付バイク(50cc~125cc)なのか
・中型・大型バイク(125cc以上)なのか
・自動車なのか
・電車やバスを乗り継いでいくのか
4級・3級でのアマチュア無線の楽しみ方は、
オートバイでいえば『原付バイク』に例えられますね。
2級・1級でのアマチュア無線の楽しみ方は、
高速道路を走れる『中型・大型バイク』に例えられます。
4級は、50ccの原付一種で『最高時速30km&二段階右折』。
3級は、125cc以下の原付二種で『一般道の本線もフツーに走れる』。
私は、3級という『ミドル資格』って、けっこうおもろいと思っています。
かといって自転車を『いまどき、人力かよ』とも思いません。
フリラのことをちょくちょく書きますが『私の無線の原点』で、
私自身、27MHz帯の市民無線は大好きです。
深くはやっていませんが、
実はCBer歴は長く旧電監コールも持っています。
10・14MHz帯は国際バンドで『高速道路を走るような印象』です。
他国では上級資格を持たなくても14MHz帯に出られる国もありますが、
多くは『国際バンド』という『高速道路』には『上級資格』が必須です。
しかし、移動手段の比較を見れば『人には、それぞれのペースがある』。
まぁ、遠回りのし過ぎや、道具ばかりに目を奪われるのも考え物ですが。
私は、気忙しい高速道路より・・・
のんびり一般道を走る方が性に合っています。
長く続けられる趣味をもつ・・・、
今は楽しくて仕方がありません。
※エンティティも大事だと思っています。
私はBCLも取り組んでいて『国際とは何か』を、常に考えています。
国家とは『イデオロギーや紛争の結果』です。
グリッドロケーターは、イデオロギーも思想も存在せず、
ただ事務的に、地球上を座標で分割しただけのものです。
それゆえに、国家のようにGLがなくなるということ自体があり得ず、
今のような各国のHAMが平和の下で交信できることが大事だと考えます。
また、カントリやエンティティのように『消滅』という事態が、
政治的で、私の思想には合わないという『個人的な理由』もあります。
それをもとに『自分なりの遊び方を模索したらGLに気づきました』とさ。
※プロ資格から資格を転用した方を除けば『多くが今も4級・3級資格』です。
例えば、4級と2級は『別の資格』で生涯活きています。
なぜなら免許番号が異なります。
要は、1アマも、実は4アマも持っているってことです。
言い換えれば『日本のアマチュアの99.9%は4アマってこと』です。