●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

●ログを征する者は、無線界を征する

アマチュア無線連盟の会員数が『微増』とかで、朝日新聞だかに紹介されていた。しかし、『これって、ほんとかな。いつまでつづくかな』が私のホンネ。

【写真:もう、90%以上の運用がデジタルモードになってしまいました】
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◆なんで、交信の中身が『おもしろくもないFT8』をするのか?
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確かに『流行り』だから・・・ではある。

しかし、サイクルボトム期にあって、

さらに、DXとは縁遠いと思っていた自分の小設備から発した電波が、

南米のアルゼンチンやチリまで飛んで、交信が成立したときは、

もう、アドレナリンが出まくりだった。

 

DXなんて夢物語だったのが、身近になってきたのもFT8のおかげ。

 

現在、アマチュア無線局免許数は400千局を割り込んだ。

毎月、1千局ずつ減少し、年間12千局減っている。

このままの推移だと、10年後には120千局減る勘定だが、

ところがどっこい、後期高齢者ハムと前期高齢者ハムが相当数を占め、

私は、10年後には『半減するかもしれない』と感じている。

 

免許局の16%くらいがJARL会員だが・・・。

 

16%の比率が、そのまま維持されたとして、

仮に10年後の局免許が200千局まで減ったとしよう。

さらに16%がJARL会員が維持できたとしても、

会員数は32,000人と比例して半減する勘定だ。

人数が減ったからと『会費値上げ』は、さらに会員減を助長する。

値段は高くなるわ、今以上にサービスの低下となれば、

JARLの利用価値すら怪しくなってくるのは間違いない。

 

きっと、相当な業務量を縮小しないとやっていけなくなるだろう。

 

さらに、QSL転送業務を行っている島根の会社が、

転送業務を、いずれかの時期に『やめる』ことになっている。

島根の後釜を探していると聞いたが、

QSLカード転送のために、年賀状の仕分けみたいな、

超面倒くさいアナログ作業を、どこが引き受けてくれるのだろうか?

 

私は、JARLがなくなる、もしくは縮小されるのを前提に、

今のうちから『レガシーモードの出没頻度を減らし、デジタル化』した。

特にFT8/FT4が『それ』なのだが、

QSLカードの交換の60%以上がeQSLを採用してくれており、

Wkd&Cfmも、時によっては『QSOが終わったと同時に完了』もある。

 

紙カードは味わいがあるが、時間がかかり過ぎている。

 

また、eQSLで受領済みなのに、さらに『念のために?』なのか、

わざわざ、紙カードを重複して送ってくる局も20%以上だ。

何をやってんだか・・・と感じてしまう。

 

世界は、eQSL、QRZ.com、Club Log、LoTW・・・の時代だ。

▲交信確認など、これで十分です。大事なのは管理スキルでしょう。

絵柄のついたカードを電子化したものはeQSLと、

一部のハムログユーザーが使っているhQSLだけ。

それ以外は『ログ照合』で交信確認ができており、

LoTWに至っては、ログ照合のみでDXCCなんかのアワードが発行される。

さらに、eQSLでも、有料会員向けに『e-AWARD』がたくさん発行され、

JARLの対応の遅さを感じずにはいられない。

 

今年に入って申請した公的AWARDは、すべてeQSLで入手したもの。

 

アマチュア無線を長く楽しむためには・・・

 1、DX系を含むアワードを目標に置いた運用

 2、自作・実験系の運用

 3、電信・電話ごっこ(ラグチュー)

どれかに特化するか、バランスよく運用するかしかないだろう。

 

FT8などのデジタルモードでのQSO自体は、

そんなに楽しくないものだ。

そもそも、コールサイン・レポート・RR73以外送るものがない。

それ以上の余計な単語を送ると『ウザ』がられる。

あたりまえだが、カードの交換の約束などもやらない。

でも、eQSL、QRZ.com、Club Log、LoTWのどれかで、

交信確認を取れるようになっている。

それも、電子ログ帳からADIFファイルを生成して、

アップロードすれば『瞬時』に、相手局へのコンファームが可能だ。

 

私は、このままでは、JARLガラパゴス化で沈没やむなしと感じる。

 

JARLもいずれ、島根を閉鎖するのが決まっているなら、

とっとと、ARRLの傘下に入って『ARRL日本支店』くらいになればいい。

どうなるかわからないが、JARLが機能不全になることも想定し、

レガシーモード分もデジタル交信分も、

まとめて『ペーパーレス化』を推進している。

 

これが、広く浸透すればNO-CARD派への風当たりも激減すると思うのだが。

 

将来は、近未来は『ログ照合で交信確認の主流になる』だろう。

とすれば、今のうちに『ログ照合』への準備を進めて、

QSO自体は、あっさりして面白みを感じないかも知れないが、

世界的潮流、しかも本流に近いFT8を手始めに運用し、

ログ(経理でいう『総勘定元帳』)を電子化して、

そこからADIFファイル生成に慣れておく方が、

将来、寂しい思いをしなくて済む、私はそう考えている。

 

ログを征する者は、無線界を征する・・・言い過ぎだろうか。

 

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